40年間盤と向き合った人生
目次
○MYベストシーン
お前はワシを知らんかったろうがワシはお前をよく知っとった。
なにせ史上たった五人目の中学生プロだ
40年、盤にしがみついても何の記録も残せんかったワシには
ただただくやしく眩しい存在だった。
○将棋人生に幕を引きに来た死神
羽海野チカによる3月のライオン
二巻に収録されたベテラン棋士松永さんのエピソード。
松永さんの引退試合。
主人公(桐山零)がその試合を制した後の会話。
松永さんは零に勝てないと悟っており、
零が幕を引く相手としてはこれ以上の者は無いと思っていた。
そしてベテラン棋士として正々堂々と散る覚悟もしていた。
しかし対局中に暴れる「死にたくない」という感情。
最後はかっこよく散りたい。
男なら一度は考えたことがあると思います。
しかしいざその時が来たのならば…
みっともなく最後まで足掻くのかも知れない。
ベテランというプライドを捨ててでも、姑息な手段を使ってでも、
勝利に少しでもしがみ付こうとするのでしょうね。
美しく散り、負けた時の言い訳を考える前に、
最後まで足掻いていきたいです。
○棋士にとっての将棋とは
零が松永さんに対してした質問。
将棋は好きですか?
その答えは「知らん。知るもんか…」のふた言。
勝った時は叫び出すほど嬉しくて
負ければ内臓を泥靴で踏みにじられるように苦しくて
世界中に「生きる価値無し」と言われたような気持ちにさいなまれた…
それなのに辞められなかった…この気持ちを
40年間棋士として積み上げてきたからこその答え。
老棋士の重い言葉達にシビレました(`・ω・´)
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