大卒者が常に就職しているとはかぎらない
○MYベストシーン
人とまったく関わらない生活は人から社会性を奪う。
身近に感じられない存在に厳しい言葉を突きつけられ、
根拠のない決め付けから知り合う機会に恵まれなくなる。
○概要やいきさつ
NPO法人として若者の就労支援をする工藤啓さん著作。
大学生がすんなりと就職して社会に出て行くのが普通ではなくなった時代。
社会に出たとしても3年以内に離職し、ニートとなる若者も多い。
僕にとっても他人事じゃねぇ…(゚Д゚)
どんな若者達がつまずき、そして立ち直っていったのか知りたいので手に取ってみました。
○無限に広がる情報はすべて取り入れられない
思い切って行動するためには「思い」を「切る」ことが必要。
悩み続け、考え続けている間は一歩前に踏み出すことができない。
どこかで「思い」を断ち切り「とにかくやってみる」ことが大事なのだ。
つい失敗するのが怖いという感情がわいてしまう。
さらにじっくり考えればもっとよい考えが思いつくという願望も抱いてしまう…
そんな思考が混乱を招き、いつまで経っても前に進めなくなってしまうんだよな
情報を集め、考えることは大切だが、どこかで踏ん切りをつけないとダメだよね。
○親のために…
「ニートは甘え、親のすねかじり」と言う人には都合が悪いだろうが、
自分のためでなく親に喜んでもらうため、安心してもらうために、
仕事や働き方を決めようとする若者に僕はよく会うのだ。「今まで親の期待に応えられなかったから、今度こそ親を安心させたい」
親へのそんな思いから自分の意に染まぬ職に就こうとする。
子供は「親を安心させたい」という気持ちには共感する。
ってかこの気持ちがないとニート化しているな僕(・◇・)
遠慮なしにスネをかじるだろうな…
まぁ親が安心するような大企業へ進もうとする就活生も多いけど、
親のためって気持ちが強すぎ、自己犠牲が強いとシンドイよね…
この親のためにがいつかは家族のためにになるのだろうか
○大きくケガをしないこと
・勉強以外の経験や失敗がなく、ちょっとしたことでつまずく。
・注意されること、怒られることに慣れていない。
・対人関係を苦手にしている人が多い。
学生はイヤなこと、嫌いなことを避けて来れた。
しかし社会に出ると対人関係は避けられない。
真面目な人には確実に当てはまる部分が多い。
対人関係の問題やトラブルは確実に発生する。
いかに摩擦を緩和できるのかを学んでおかないとな…
○総評
Bランク
若者支援はすごく身近に起こっているのだと感じました。
つまずくことのない人なんて社会にはいないとよく分かる。
もはやつまずく可能性は誰にでもあると考えることが、
日常的で普通なのだと知りましたね( ,,゜θ゜)
つまずいても受け身を取れるメンタル面の強さ、
そして起き上がって歩きはじめられる支援などがあることを知っておきたい。
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