どの私の大学生活も悪くない。隣の芝生は青いだけだ
○MYベストシーン
今なら踏み出せる。何百歩でも、何千歩でも!
○有頂天家族に続いて!
人気作家、森見登美彦さん原作。
有頂天家族の前にアニメ化されていた本作。
本当は原作を読んでからアニメを見ようと思っていましたが、
たまたまDVDが借りられたのでアニメ見ちゃいました(σ゚∀゚)σ
○大学生活においてのパラレルワールド
決してバラ色とは言えなくとも、
それぞれの四畳半が、それぞれの彩りに溢れている。
私にもこんな選択が可能だったのであろうか…
物語の構成は平行世界
一話ごとにサークルが変わり、生活も変わっていく。
1回生時に選んだサークルによって、
自らの大学生活をいかに変えるのか、その可能性を描くという構成。
誰もが一度は学生生活をやり直したいと思ったことだろう。
ない奴は…リア充爆発しろ(゚Д゚)!
回を重ねるにつれてどんどん世界が広がっていく。
少し中盤はだれたところがあるけど面白い構成でした(・∀・)
○小説的な語り進行
これが今の私だと言うのか?
この二年間で残されたのはこの貧弱な体だと言うのか?
その事実に目を瞑ってはならぬ…!
しかし、いささか見るに耐えない…
このアニメは原作が小説だからか、主人公の語りで物語が進んでいく。
その言葉のセンスが良く、面白い。
森見登美彦さんの作品をもっと読んでみたいと感じた(σ゚∀゚)σ
○どの私も充実していた
不毛と思われた日常はなんと豊穣な世界だったのか。
ありもしないものばかり夢見て自分の足元さえ見てなかったのだ。
これは私が選んだ人生。私が望んだ結果である。
どの世界の「私」も現状に不満を持っていた。
しかしこの世界の仕組みを知った「私」は、
どの世界の「私」も充実していそうだと感じてしまう。
結局は、隣の芝生は青いということ…
○師匠は藤原さん!
可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。
我々という存在を規定するのは、我々がもつ可能性ではなく、
我々がもつ不可能性である。
ありもしないものに目を奪われてはいかん。
可能性というあてにならないものに望みを托すことが諸悪の根源。
今、ここにいる君以外、
何者にもなれないことを認めなければいけない。
小津が「師匠」と呼び慕う自由人。
大学8回生の樋口清太郎。
謎の貫禄を持ち合わせた魅力的なキャラクターでした。
そして声優は、藤原啓治さんでハマり役と感じました(・◇・)
○総評
Aランク
物語の構成上、中盤から少しマンネリ感は感じました。
物語の展開方法に完全なテンプレートができていたので、
全11話より8話くらいで終えていれば良かったのではないでしょうか。
正直、ラスト2話までは山場らしいものはなかったからね…
逆にラスト2話が面白いんだけどね(`∇´ゞ
しかし、独特な雰囲気が面白いアニメでした。
今後、森見さんの作品がまたアニメ化しないか要チェックしておかねばv(´∀`*v)
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