空に憧れるのも青春
○MYベストシーン
大人は常に子供を支配し、コントロールしたがる。
名付けとはその支配の第一歩なのだと聞いたことがある。
だけどいつか、自分達で物事を動かせるようになれればいいなと思う
○青春的なクラブ活動
加納先生の作品は、少し不思議なミステリーの作品が多い。
しかし、今作の作品は入学して間もない中一女子の部活物語
テニス部?違う。ブラスバンド部?違う。
飛行倶楽部だ(゚∀゚)
隠れてタバコを吸う、非行倶楽部ではないぞ(`・ω・´)
中学生の倶楽部活動でこんなスケールが大きく、
難題な部で物語を書こうとすることがすごい。
そして物語の始まりが飛行倶楽部の活動報告書で始まり、
空を飛ぶことの定義が細かく記されている。
つまりノックスの十戒などと同じように
タブーを記しているのだ。
なので中学生がいかに空を飛ぶのか?について推理したり(´∀`)
この作品は初めから飛行倶楽部は存在している。
しかし、部長と副部長のみの活動実績なしの絶望スタート
なのに無理難題な倶楽部活動を成功させる為に奮闘する少年少女の物語。
こういう部活動青春物語は部員全員で協力が王道(・∀・)
だが、主人公の女の子以外は全員やくたたず
ウォーターボーイズもスィングガールズもビックリさ!
そしてさすが加納先生の作品…
キャラクターの癖が濃いのだ。
部長の名は二年の神(ジン)。
恩着せがましく、神様のように偉そうな殿様部長。
「はやく僕を空に飛ばせる。それが君の役目だろ」
倶楽部を一年前に作ったはいいがなにも行動に移さない。
副部長は海星(カイセイ)。
野球部との兼部のほぼ幽霊部員。
ただし名前の通り、海のように心が広い良識人。
主人公の幼馴染、樹絵里(ジュエリ)。
ぶりっ子の主人公依存症
主人公を飛行部へつれて来た張本人。その理由は海星への恋心
同級生の朋(ルナルナ)。二回転落事故経験済み。
美少女ながら恐怖を知りたい好奇心旺盛な不思議ちゃん。
同級生の男の子、球児(キュウジ)。
野球部所属ながら入部すぐに退部。
気が弱く、野球好きの両親に無理やり野球をやらされてきた気の毒な男の子。
同級で小学校が同じ良子(リョウコ=イライザ)。嫌われ者。
三度の飯より人の悪口。性悪で毒舌。
そして主人公、海月(ミヅキ)。めんどくさがり屋。
さぁ、コイツらで空を飛んでみせろ!
(`・ω・´)
みんなキラキラした名前です( ,,゜θ゜)
海星(ヒトデ)と海月(クラゲ)であだ名が決まるとかなんか懐かしくも感じました。
漢字の別の読みで僕もよくあだ名を付けられていました(゜∇゜)
天使を守る神。朋で月が二つでルナルナ。甲子園に行かせたいから球児…
この三人の名前は作品の重大な部分に関わっていたと感じます。
そして加納先生の女学生主人公は真面目系クズな部分が垣間見れ、
たいていの人に当てはまってしまうクズな所を書き表しているところに共感してしまう。
ハイ。僕は真面目系クズですよ
(`・ω・´)
だからこそ人間味がでて共感するのかなー
また他の癖だらけの部員がどうしてそんな性格になったのかなど、
キャラの裏側が垣間見えて人間味がでてきます。
だからこそかなり読みやすく、続きが気になるような面白い作品でした!
果たして、少年少女はどう空を飛ぶのか!?ってか空に舞い上がれるのか!?
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