夏空の光
○MYベストシーン
私はきっと家族が欲しかったんだ。
互いに全てを赦し、赦される家族が。
○美しすぎる夏
「このゲームは芸術だッ!」
そう思い至ったFLOWERS(春篇)
その続編として夏の季節が訪れたのが本作、夏篇である。
いゃー、本作も文句なしに芸術的。
そして繊細で美しすぎる彼女達の心情に感服ッ!
○美しすぎる同族嫌悪
本作の主人公は八重垣えりか
前作では書痴仲間として蘇芳を支えた彼女。
病で足が不自由で車いすを使うえりか
そんな病の影響からか趣味の読書の影響からか…
人間嫌いで孤独を愛すえりか…
しかしそんなえりかに転機が。
夏から編入してきたえりかのアミティエ、考崎 千鳥
趣味に意義を見い出したら、
それは習い事だろうがよ
とにかくサバサバとした彼女。
さらに編入前は舞台による芸能活動をしていたため、
自分に厳しくかなりストイックな面がある。
他人を寄せ付けない雰囲気を持ち、
えりかとは初対面時から最悪な感じになっていた…
性悪説ってのはな。
この場合の悪は勉強をしない、学ばない人間を指しているんだ。
人は生まれた時から知識を持っているわけじゃないから
最初は悪だけれど、自力で学び善人になってゆくって考え方なんだよ。
お前は学んでいるだろうが。ノートを取っているのだって知ってる。
考崎千鳥は悪人じゃない、変わってないなんて悲しいこと言うなよ。
しかしそんな二人が惹かれ合っていく。
お前を背負ってやれないが、お前の重荷は背負ってやれる。
胸に秘めてた苦い過去ってやつを話してくれたろ。
一人で抱え込むにはキツイが、二人でならそれ程じゃねぇ、だろ?
その繊細な心情の変化の描写は流石ッ!
美しすぎると言わざるを得ないッ!
○美しすぎる母性
本作のメインヒロインは千鳥だけではない。
なんと本作の二人目のヒロインは…
学委員に勤務する教師でもある修道女、ダリア=バスキア
まさかの先生ルートでビックリしたッ!
しかしえりかがダリアに惹かれる課程はものすごく納得。
前途の通り、人嫌いなえりか。
そしてムダなことはキッパリとしない悟り少女…
しかしこのルートでは人嫌いなえりかが蘇芳をはじめ、
譲葉という先輩からの助言から行動に移す。
諦めることなんてできない
彼女の美しすぎる成長は見ていて気持ちよかった。
○美しすぎる友情
黙って口を塞ぎ忘れるか?
悪いがそいつは悪手だぞ。
何も言わず消えたから気になるのさ。
訳を知ったら本当に忘れたくなるような、
くだらない理由かもしれないぜ?
そして前作の主人公、白羽 蘇芳
前作の衝撃のラストから意気消沈していた蘇芳。
そんな彼女に対して真相を突き止めようと焚きつけるえりか。
この書痴仲間の関係がたまらないッ!
他の学友達は触れないようにしているところを
えりからしい憎まれ口で蘇芳を励ます…
美しい友情に心震えた25歳のおっさんがいました。
○美しすぎるイントロダクション
本作は各章ごとにグリム童話をなぞらえたイントロがある。
このイントロがとにかく味があって良いッ!
あの童話とどう物語が絡んでいくのか!?
ワクワクしながら物語を見る事ができた。
○総評
世話になった相手だからさ。本当の他人なら見捨てたよ。
Sランク
はい、文句なしのおもしろさでしたッ!
前作は三角関係のドロドロした感じがありましたが、
本作はさっぱりとした恋愛という感じでとにかく美しかった。
なんとも夏らしく本当にきらめいていたッ!
というわけで次の季節は「秋」
はやくVITA版をお願いしますッ!プロトタイプさんッ!
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