大人になったデジモンファンへ
○MYベストシーン
そんな小さな世界も、滅ぶことなど許しません
どんな小さな悲しみも、生まれることを許さない!
…なぜ、君たちが不幸の蔓延る世界を選ぶのか
理解に苦しみますねぇ
○デジモンアドベンチャー15周年
デジモンアドベンチャー15周年の節目の年に発売された当作品。
ボクにとってアドベンチャーはドンぴしゃの世代!
一番ハマったテイマーズデジモンは懐かしくてたまらなかった!
邪魔をするな!
たとえ友人でも、感情で動いては更なる混乱を招くだけだぞ!?
その行為が、友を更なる闇へと突き落とすことになるのだ!
人の言葉を解すうちに屠ってやることもまた、情けと知れ!
特にデュークモンとの共闘には心躍った!
○大人向けのシナリオ
本作のコンセプト…
大人になったデジモンファンへ
子供向けなシナリオではなく、奥深いシナリオが満載。
ゾクっとくるシナリオが盛り込まれている。
主人公は電脳探偵(サイバースルゥース)の助手
電脳と現実
2つの世界を行き来するサイバーパンク作品
現実世界ではハッカーとして…
電脳空間、EDENの中ではデジモン達と協力して…
二つの世界を行き来し冒険していく。
○デジタルとリアルの交差
しかしデジモンと人間、住み分けられていた世界が次第に交差していく…
そして人間とデジモンによる争いへと発展していくのだが…
本作が大人向けなシナリオだと感じ、考えさせられたの点…
それぞれの言い分に正義があること
地を這い渦巻きおのが身をも
焼き尽くさんとする彼女の野心、欲望、嫉妬…
デジモン達にとっては人間が悪しき対象であるといこと…
成し得たいことがあるのならば…
辿り着きたい彼岸があるのならば
力あるものを喰らい、自身を書き換えなさい。
それは、進化のためには必然の儀式なのです。
何もせずに現状を嘆くのは、ただの怠慢ですよ!?
世界が変わろうとしている事象を進化と捉える人間にも…
例え体は遠く離れていても、誰かが泣いていたら
すぐに手を差し伸べられる…そのためのEDEN…
そのための、物理原則に縛られない電脳空間…
ぶっちゃけ、色々考えるのに疲れちまったんだわ
めんどくせーことは、利口なヤツが考えればいい
その事象から変わっていく友達にも…
多くの登場キャラ達が抱える想い
その想いに一理あって深く興味深いシナリオだった!
○ナイスキャラ達!
しかし本作、暗くて陰鬱なシナリオだけではない。
主人公のチャット仲間、白峰 ノキア
出た!アッキーノさんの勢いと熱さによって
形作られた強引な寄り切り演説!
津波のような勢いに翻弄されるのが段々楽しくなってくる…
これが…カリスマというものですネ…
考えるよりも先に行動する彼女。
落ち込むこともあるが「なるようになる」がモットー。
正直、ボクはおバカキャラはあまり好きではない
しかし本作ではいい意味で彼女の存在が陰鬱さを吹き飛ばしていった。
またアドベンチャー時代からのおねぇキャラ、エテモン姉さん
熱い漢達、バンチョーレオモンなどなど…
個性的なデジモン達に心和ませて貰った!
○総評
願わくば、キミたちの子らと我らが…
新たな友となる日の、訪れんことを…
Aランク
デジモンは子供向けという考えを改めさせた一作!
タイトル通り、ストーリーという点ではピカイチだった。
しかし…育成や戦闘ではなかなか苦労…
育成では寿命がないだけマシなのだろうけど、才能上げ作業が…
とにかく進化と退化を繰り返し、才能を上げないと究極体への進化が難しい…
一生懸命レベル上げたのに才能が足りず、
進化に必要なステータスに遠く及ばなかったときは泣きそうになった。
そして戦闘はジャンケンシステム。
相性が悪ければ終盤は一撃死。
バランス良くデジモンを育てればいいので対策は簡単なのだが、
相性が良くても敵があまりにも固いことも多くボス戦は作業に感じた…
やり込みとしてはうまいシステムなのだろうけど、ぬるゲーマーなボクにとっては
好きなデジモン育成の障害となり諦めてしまったのが少し残念なところだ…
しかしシナリオは本当によくできていて、
今後のデジモン作品にも期待していきたいッ!
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