目次
〇スウィングトレーダーという愚か者との告別
株クラ界隈には手を出すな！
Twitterで主流となっている株式投資家達の集い。
厳格な集まりやルールなんてものはない。
投資アカウントをフォローし、株式投資についてツィートする。
なんてことはない。ただのネットでのクラスタ（集まり）のひとつだ。
２か月間ほどスウィングトレードを始めたボク。
それと同時に別アカで投資関係のツィートをしてみたりした。
憧れの「引け乙」ツィートだ！
取引開始の平日９時、市場にとってのゴールデンタイムだ。
ボクが社畜ってるときは朝礼開始の時間。
でもサラリーマン投資家達はこの時間にコッソリつぶやいている。
ボクのように昼にちょろっと確認レベルじゃない。
市場の流れにみんなで一喜一憂
よわよわな日経平均にグチを飛ばそうではないかッ！
レバレッジ商品！？みんなで買えば怖くないッ！
一体感あっていい界隈だなーと思った…３日間ほどは！
株クラが悪いわけではない。
ただボクが確固たる投資理論を持っていないこと。
話題として盛り上がるような大きなポジションも張らずでいたこと。
正直に言って３日間ほどで気付いた。
「この界隈でボクがつぶやくことはなんもねぇ！」
投資理論？そんなものボクにはない。
なんとなく配当良さげで優待もあるから買った。それだけだ。
数日で数百円単位の乱高下を繰り返す景気敏感株！
日本郵船に乗るか乗らないかで資産が大きく変わる時期だった。
で、スィングするぜとイキってるボクは…
タイタニックな未来にビビって乗れるわけがない！
株ラク界隈のみんなが盛り上がっている。
諭吉が飛び交うキラキラした世界を眺める。
残念だがボクには合わない界隈だった。
諭吉が数人消えただけでオロオロするボクには向いてない界隈だ。
輪に入ろうとして入れなかった。
そんなときボクは宮沢賢治の「告別」を思い浮かべる。
もしもおまへが よくきいてくれ
ひとりのやさしい娘をおもふやうになるそのとき
おまへに無数の影と光の像があらはれる
おまへはそれを音にするのだ
みんなが町で暮したり
一日あそんでゐるときに
おまへはひとりであの石原の草を刈る
そのさびしさでおまへは音をつくるのだ
多くの侮辱や窮乏の
それらを噛んで歌ふのだ
もしも楽器がなかったら
いゝかおまへはおれの弟子なのだ
ちからのかぎり そらいっぱいの
光でできたパイプオルガンを弾くがいゝ
青空文庫（三八四 告別）
ううっ…けんじぃ…
ボクは石原の…こんなチラシの裏でひとり草を刈り続けるよ…
そのさびしさで…ボクはブログを書くのだッ…！
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