働くことができない若者たちの未来
○MYベストシーン
誰もが無業になりうる可能性をもつ。
にもかかわらず、無業状態から抜け出しにくい社会。
○概要やいきさつ
大卒だって無職になるの工藤啓さんと、
立命館大学で情報政治を主に研究している西田亮介さんによる本書。
若者の無業について知りたいと手に取ってみました(σ゚∀゚)σ
○概要やいきさつ
無業の若者の4人に3人は就業経験あり。
多くの若年無業者が就業経験を持っている一方、
経験を積めなかった若者に対して、
丁寧な支援の枠組みを準備することは、
非希望型に陥らないための予防策になり得るだろう。
働く意欲がない存在と思われがちな無業の若者。
しかし7割ほどの若者は就業していた経験があったのだ。
ただ正社員経験が3割、非正規4割とゆうデータから退職理由が見えてくる…(‘A`)
正社員は人間関係、非正規は契約期間満了の打ち切り
長期間の職場の定着率では、最後に働いていた職場に1年以上勤務した若者は7割。
3年以上でも4割は就業していたというデータから
若者の早期退職のイメージはなんなのか(`・ω・´)
契約期間満了、職場の環境などは本人にはどうしょうもない部分。
働きたくても一方的にやめざるを得ない状況。
若者のキャリアにも大きな影響を与えてしまうことは、
社会的にも大きな損失だと思うのだがな…
○一度こぼれ落ちると圧倒的不利になるシステム
「日本型システム」に参加しそびれたり、抜け出てしまうと、
激烈な競争環境や不利な立場に立たされてしまう状況と構造。なんらかの事情でつまづき、外に出てしまった場合にも、
そこから自らの力でやり直すことが極めて難しい状況に置かれる。
日本の社会は労働市場からこぼれる=社会からこぼれると同義。
会社社会からの離脱は共同体・他者との繋がりも損失しやすいからね。
まぁその人間関係にしがみつくこともないんだけどね
ただ新卒に社内教育を受けないことは大きなデメリットだと感じる。
○若者が選挙に行くのはモチロンだが…
若者は投票率が低いから、若年層向けの政策に取り組めない。
しかし実は孫といった家族関係をも考慮すると、若年無業者の問題は、
本質的には広い世代から支持を受けられる可能性が高い。
なるほどと納得してしまった意見。
しかし高齢者も自分達の暮らしで精一杯で孫の未来まで余裕なさそう…
(生活保護を受ける高齢者が急増しているしな…)
選挙に行こうぞッ(゚Д゚)!
池上彰のレビューでも同じこと書いてたな(笑)
○総評
Cランク
前に読んだ大卒だって無職になるのほうが好きかな…
少しデータの話が長すぎて眠くなる…( ,,゜θ゜)
ただ若年層は誰もがつまづき、一人で立てなくなることがある。
甘えなんかじゃないんだと年配の方に理解して頂きたい一冊であった。
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