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ガラスの麒麟

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すべての事件は繋がる!

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○MYベストシーン

ガラスの麒麟加納朋子

お終いのネメゲトサウルスは、本当に独りぼっちになるところで終わる。
そのときこそ、ネメゲトサウルスが不幸せでなくなる瞬間なのだ。

○加納朋子先生にしては珍しい

加納先生の作品では珍しく殺人事件が題材。
しかし、加納先生らしさは健全で普通の推理小説とはやはり違う。

主人公が章ごとに変わり、短編集の集まりに思えたが、
しっかりと殺害された少女が中心になっているのである。

そして、最終章ではそれぞれの章のカケラが紡がれるという構成。

この最後にカケラを紡ぐというやり方は実に加納先生らしくて好きです。
最終章を読み終わってすごくスッキリするし、先が気になって仕方がない。
そしてそれぞれの章のタイトルが本当に好きです。

「ダックスフントの憂鬱」「お終いのネメゲトサウルス」など記憶に残りやすく、
なぜこのようなタイトルなのか知りたくてスイスイと読めました。

人間は望むものをたとえすべて手にしたとしても満足することができない生き物。
誰もが羨む生活、容姿、地位を得ても心に何かしら抱えて生きている。
傍目からはキラキラと光輝いて悩みなんてないような人も、
壊れやすく不安定なガラスの心を持っているのだ(´・ω・`)

登場人物によるそんな心が紡がれて謎が解けたときは本当に読んでいて気持ちよかったです。

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この記事を書いた人

2011年から大好きなゲームから旅行に読書などを雑に記録。チラシの裏にでも書いておけな記事が多い。

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