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東大卒プロゲーマー

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論理は結局、情熱にかなわない

目次

○MYベストシーン

プロゲーマー

自分の心に自分で灯した、自分の火。
誰かに移してもらったものでないから、消えることもない。
やったろうじゃないか。
僕はプロゲーマーになるのだ。

○概要といきさつ

格闘ゲームのプロゲーマーであるときど

日本ではただの遊び、役立たずと色眼鏡で見られやすいゲーム。

しかし著者はとてつもなく大きなモノを、ゲームから授かったという。

ゲームから学べることもある。
ゲームという一風変わったフィールドでプロとしての道を歩む

そんな人の人生観に興味を持ち手に取った一冊。

○画面の向こう側

会場の一部のプレイヤー達が身内どうしで
お決まりの合いの手を入れているのを、
ただ騒いでいるのだと勘違いし、真似して騒いでいたのだ。
それが見る人によっては、生意気な子供が
大人を囃しているように見えた

新参者の青二才が騒いでいれば、古参の大人たちは面白くないに決まっている。

ボクもホムペ運営で大人の逆鱗に触れた。
そんな苦い経験を思い出すエピソードだ。

ネットにはさまざまなコミュニティが存在している。
その中には生身の人がいて、それぞれ感情や考えを持っている。

小、中学生の頃はそんなことを意識していなかったから
よく大人の管理人さん達に怒られたものだ…(‘A`)

画面の向こう側にはちゃんと人がいる。
それを忘れずに尊重することが大切なことを思い出しました。

○人々をしらけさせた

あるキャラの最強の使い手といわれた人を相手に、
「その戦い方でしたら、ボタンひとつで勝てちゃいますけど(笑)」
勝ち方にはこだわらず、最短距離で勝つことだけに拘って、
サムライ相手に笑顔でマシンガンを乱射したのだ

ゲームには強キャラがいれば弱キャラもある。
合理的な戦い方も戦術も確立されていることもある。

合理さを追及すれば強キャラ、確立されたスタイルを使えばいい

しかしそれを自分達の好きなキャラや
戦略で戦う人達にまで強要させてしまってはならない。

すべての人がガチ勢としてゲームをしているわけではないのだ…

合理的でないと嘲笑い、バカにするのはそういう人を白けさせてしまう。

ゲーム以外に関しても誰かにアドバイスをするとき…
自分のスタイルをただ押し付けていないか気をつけたいものだ。

○勝つために最強キャラを離れる

最強キャラがありながら、別のキャラを選ぶプレイヤーがいる。
ゲームの設定上の強キャラと自分の強みを生かせるキャラとは別もの。
逆風のなかにあってこそ人間は試行錯誤するようになる。

強キャラを使うことは決して悪いことではない。
最短距離で実績を積み上げることができるのだから。
しかし「それじゃ物足りない」という感覚はよくわかる。

勝ちに拘ることは大切だ。
しかしそれだけでは勝ちが遠退くこともある。

より強くなるためには自分のやり方を捨てないといけないこともある。
リサーチした強キャラだけを極めるだけでは限界があるのかも知れない。

○切り替えの早さ

僕はゲームセンターがどれだけ盛り上がっていても、
帰ると決めた時間には必ずきびすを返していたのだ。
開かれる大会にも心乱されることはなかった。

浪人生活中でも4時間はゲームをしていたという著者。
それを可能にしたのが「切り替えの早さ」

後ろ髪を引かれることなく帰るときは帰る。
このバランスの良さを意識していきたい。

○情熱を持って没頭すればよかった

大学3年生まで、僕の人生はとてもシンプルだった。
ゲーム一本。勉強すらゲームを続けるための口実に過ぎず、
優先順位の1位はいつだってゲームだった。
ゲームの世界に没頭していれば、僕の努力は100%報われた。
挫折や停滞とはまったく無縁でいられた。

勉強もゲームも希望どおりの結果を出せていた著者。
しかし人生において一度もつまずくことがないなどありえない。

それまで没頭する対象に熱中すればよかった。
しかしそれを失ったとき、見ないで済んできた悩みが一気に押し寄せてくる。

社会人になってこの感覚はよく分かる…

学生の頃は部活や成績など没頭するもの以外のことを考えずに済んだ。
そしてくだらないことを悩んでいたものだ

自分の情熱を燃やすものがない世界

ボクもいまはそういうものを見失ってしまっている状態。
できることなら何か情熱を燃やしなが生きたいと思うもの。

ボクも情熱を持って貫けるものに巡り合いたいものだ…
仕事に情熱を持てと思うんだけどね

○総評

Aランク

勝つことだけを追い求め、合理性や効率を極めた著者

しかし合理性や効率だけでは勝つことができないことを知る。

情熱や闘争心がそれらを凌駕するッ!

プロの格闘ゲーマーによるドラマチックな人生はなかなか刺激的!
格闘ゲームに馴染みがないボクであっても本当に学ぶことの多い一冊でした。

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この記事を書いた人

2011年から大好きなゲームから旅行に読書などを雑に記録。チラシの裏にでも書いておけな記事が多い。

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