この痛みに耐えられない
○MYベストシーン
本当に困ったとき、あなたは私に頼ろうとはしないだろう。
大きすぎる悩みが弱い人間を簡単に押し潰すことを知っているから。
私は弱い。でもあなたの苦しみを背負いたい。
僕の読んだ綿矢りささんの作品はこれで4冊目
レビューで文句垂れてるけど、なんだかんだ言って…
スキなのかな(゜∇゜)
だって作者が美人さんなんだもーん♪
今回の作品は絶対絶命都市のような災害地が舞台。
巨大地震に見舞われた首都の大学構内に暮らす学生の物語。
今までの作品と比べて雰囲気が違うなーと思って読んでいましたが…
後半やっぱり暴走女子っぷり炸裂(・◇・)
綿矢りさの作品はこうでなくっちゃ( ´∀`)bグッ!
今回の暴走っぷりも最高だったね。
前の地震で一つ学んだことがある。
新しい災害が起こるのを、
ずっと待ち望んでいたのかも知れない。
人がたくさん死ぬときに殺せ。
災害に乗じて恋敵を殺せ!なんてまったくクールだ。
前半パートは正直つまらなかった。
学生達は震災の心のキズを仲間内で騒ぎ、頭をスリルで痺れさせる。
秩序が乱れる状況で出現した学内の強力なリーダー
リーダーを中心としたグループで学内は秩序を保つんだけど、
災害時ってもっと秩序が乱されるのでないかと思うんだよね。
なのに集団リンチ事件で被害が一人でただけ
混沌とした不安感や緊張感を感じれない。
新境地として選んだ舞台がうまく活かせてないと感じてしまう。
そういう絶望的なシーンを望むなら他作品をあたれと。
ごもっともだが、プロローグではそんな無の世界を
匂わせていたから残念に感じる。
いつの間にか恋愛小説になってんだから(゜∇゜)
後半から一気にリーダーへの思いが溢れだしすぎて、
なんとも僕にはついて行けなくなった
そして主人公の女の子も理解不能だ。
リーダー信者としての部分は理解できない部分は仕方がない。
震災後なのだから
何者かに傾倒したいという気持ちは理解する。
だれも助けたくないし、だれかを助けてるとも思いたくない。
未熟で何もできない自分を直視したくない。本来自分はこのような被害を受ける立場ではないと、
理不尽に思い、なんとかそれを時間をかけて克服する。
彼はそのプロセスを経ずとも事件発生直後から冷静に動ける。
こういう人間としての弱い部分は大好きなんです。
そして綿矢りさの主人公らしい冷静な分析女子もイイ。
彼を作っているのは私たちである。
彼は私たちをつぶさに観察して良いところを巧みに盗む。
だれかが気の利いた言い回し、
褒められた特技を身につければ、
やっきになって短期間で旨味だけ習得する。万一相手に気付かれても
周りを味方にできる魅力をふりまくのを忘れない。
おもしろ半分でやっているのに、なにをひがんでるのと
ただ後半から急にリーダー熱が加速する部分についていけない。
ましてや震災前から現在の彼氏と付き合う過程も意味不明だったし。
まぁ強い男に引かれるのは世の常か(゜∇゜)
くやしいのぉ…ぐうの音もでねぇや
終わり方もなんで主人公がやりきった感で満ちているのか意味不明。
なんでハッピーエンドな感じで締めようとしてんだ( ,,゜θ゜)
お前らぶっちゃけ何もしてないし、
成長したって感情が沸かないぞ!
新境地と主人公がブレているとしか思えない。
それでも後半の暴走っぷりがスキな自分もいたりする 笑
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