ドラッグオンドラグーンの系譜を継ぐ鬱ゲー
○MYベストシーン
これは罪ではない。これ自体に罪はない。大事なお前自信だ。
○世界の中心はなんなのか?
当作品のキャッチコピー
一人のために、全てを滅ぼせ
このひと言に尽きる作品であった(゜∇゜)
DOD(ドラッグオンドラグーン)のスタッフらしい鬱で濃厚な物語でした。
個人的に好きな感じのシリアスさ、
Aランクです(σ゚∀゚)σ
○それぞれの信念。何が正しいのか…
何が濃厚って、登場人物それぞれの視点ごとにみな正しいという部分。
ゲーム作品だからプレイヤー視点で物語を見てしまうんだけど、
クリア後の2週目以降からは敵側サイドの物語も展開されていく。
それぞれの世界の中心が何かで何が正しいのか分からなくなる。
プレイヤー視点の世界の中心は妹。
しかし宿敵の魔王視点も同じ妹が世界の中心。
あらゆる登場人物、ボスキャラ、ザコキャラにまで知性と感情があり、
それぞれの世界の中心を守るという共通意識で行動している。
だからゲーム内のシロの言葉が本当に深い。
幸福がいかなるモノかなど誰にもわからぬ。
自分が思うよりずーっと不確かである。憎悪と狂気では心を癒すことはできぬ
これらの言葉を使っているプレイヤーサイドも実は正しくもないんだからね…
プレイヤーはそれぞれの思惑を把握できるのだが、
登場人物達はそれぞれの思惑など知ることはできない。
言葉も通じないので憎しみ合う関係へと発展していくだけなのだ。
僕らがブタや牛の気持ちを
考えないのと同じだ( ,,゜θ゜)
お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?
知性を持ったもの同士が己の世界を守るために闘い続けるという悲しい物語
○裏設定がすごすぎて勿体無い
ただここまで濃厚な物語に仕上げているのは資料集による裏設定があるから。
故にゲーム内ではなぜこのような世界が形成されたのか?が不明で終わる。
あらゆる専門用語や魔王の役割などは別資参照という投げ出しっぷり。
DODの頃から肝心なところを文字で投げ出す開発会社だからな(‘A`)
ゲーム内で世界観への追及があればさらに評価は高くなるのにな…
気になる点がいくつもありすぎるからね…
それでもゲーム内のダンジョンに関わってきた国立兵器研究所は深堀しようぜ…
たしかにゲーム内の物語に関係していないけど重要な物語じゃんか…
ゲーム内で一番重要なゲシュタルト計画と黒文病はちゃんと説明してくれ。
でも完全に説明されたらプレイヤーサイドが圧倒的に不利に…
よく考えれば説明したくてもできないのか…
まぁゲーム内の説明不足に不満を感じる。
そしてなんと言っても…
ハルアとエミールの過去が気になるんだ(`・ω・´)
○トリハダものの神曲
未プレイのユーザーからも高く評価されているのがBGM
僕はサウトラ購入済みです!
ほとんどの曲が似た曲調、アレンジでバリエーションは正直少ない。
しかし元としている曲が良いのでどれもかっこいいのだ!
オンボーカルの曲も多く、ゲーム未プレイの方にもおすすめできるBGMである。
カイネテーマのリピートが止まらないよ
○ゲームシステムとしてはBランク
正直、裏設定と神曲に助けられた雰囲気ゲームでもある。
システムやクエストなどはモッサリしているとしか言えない。
広大なマップはなく同じ場所をぐるぐる回るのみ。
前編と後編で同じマップを使いまわされるとは思わなかった…。・゚・(ノ∀`)・゚・。
物語自体も狭い世界をぐるぐる回っているだけだかんね…。
サブクエストはほとんどがお使いです
○シリアスなRPG好きにおすすめ
しかし深く読み解くとかなり視野の広い作品になります。
物語の登場人物が狭い視点からしか見ることができないぶんね(-o-;)
最後に大いなるネタバレ注意
この作品で救われる人物など存在しない。
それぞれの狭い世界では知りえない物語だったから。
それでも井の中蛙達にとって
みせかけのグッドエンドを迎えさせる。
本当に鬼畜の所業ゲーであった
(`・ω・´)
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