ニッポンの国力を正しく測る
○MYベストシーン
世界は過去の経験が一切通用しない時代になりつつある。
人口が右肩上がりで黙っていても経済規模が増えていた。
「再現ゲーム」さえできれば会社も社会もうまくいきました。
しかし人口減少社会で、生産しない高齢者が人口の大きな部分を占め、
いわば世の中にぶら下がりつつある人が増え続けているのが日本です。
こうなると再現型の人材では維持管理していけないでしょう。
○国の実力は国際価格で見る
経済関係の本を読む際、ついつい手に取るぐっちーさん
仕事へ行く前に図書館へ!
大学時代によく読んでたぐっちーさん
知らないうちに結構新しい本を出されてた
久しぶりに経済本も読んでいこうと思う。#1日1回なんかやろう同盟 pic.twitter.com/TB06tJi2Hp— うしろゆび/ゲームから学んだ (@netkatu) 2019年2月13日
大学の就活時期に読み、その後は手に取っていなかったのですが久しぶりに読んでみようかと…
少し日本は最強であるという意見に偏りすぎではあるが読んでいると納得。
日本国債については0,25%の低い金利でも「俺は買うぞ」という人がたくさんいる市場。
株価を見ていても景気のことなどまるでわからないのです。
日本経済を見極めるならば日本国債を見る必要があります。
情報が一番得られる内視鏡検査をせずに体温(株式)や
血液検査(為替)の結果だけで胃がんの有無をどうのこうのと
言っていることと同じです。
メディアなどでは株式市場と為替市場のコメントが取り上げられる。
しかし金融、それら市場の基礎は国際市場にある。
日銀やFRBは株式を売買したり為替取引をするわけでもなく、
国債を通じて市場に作用を与える。
金融政策の根本的な部分を思い出させてくれる。
ついつい日経平均に目がいきがちですが国債の金利や価格こそ
国の生き死にに直結していることを肝に銘じていきたい。
○このあいだまでの世界経済
これまでの資本主義は大量生産を背景にした大量消費。
大量生産により値段を安くして、「買ってみたい」を喚起し、
さらにその思いが全体に広がって極めて多くの需要が発生するまで値段を下げ、
いつしか均衡点が見つかって価格が決定するとう需要の法則が確定していました。
ボクが生まれる前の時代は「みんなが買うものは私も欲しい」という時代。
大量に消費され、陳腐化して価格が下がれば次の商品へ。
この繰り替えしで生活は向上し、GDPは拡大していった。
しかし現代では必要最低限なモノが行きわたってしまった時代。
むしろ「みんなが持っているものはダサい、格好悪い」と考える。
洗礼された消費者が猛烈な勢いで増えている。
今では広告宣伝よりもネットによる口コミで商品を選ぶ時代。
感性も生活習慣も近い人と触れ合い、自分のニーズに近い物が見つかる。
どんなにメディアで広告しようが、どんなに値段が下がろうがほしいものは買わない時代。
昔のように価格均衡点を模索しても意味がないのだと実感。
○総評
Bランク
久しぶりのぐっちーさん本。
今回のものも読みやすく、社会人になり少し理解が深まった気がする。
特に国債関係の話。
社会人になり資産形成も始め、少なからず日本国債も持っている。
しかし国債は元本保証されているしと放置したまま。
国債の人気で国の信用力を把握できる
国の情勢を把握する際はGDPや失業率、株価で判断せず、
国債にも注目する癖をつけていきたいと思う。
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