一人でも食べていける知識
○MYベストシーン
何をやるかではなく、どうやるか。
どう提供するかに拘ること。
それが「好き」で「食う」ことの最大のコツです。
○概要やいきさつ
著者は山口揚平さん。
企業実態の調査「シェアーズ」を運営されている方のようです。
好きで食うために、土台をつくろうというサブタイトルに惹かれました。
○まだらに衰退していく日本
日本は全体が均等に衰退することを意味しません。
全体はゆるやかに低迷し、とがった個人や地域と組織は突出する。
まだら模様となって、凹凸が目立つ世界に生きるはずなのです。
学校を出た後の世界は平等ではない。
もはや平均年収がちぐはぐな現状の日本では、
平均という言葉が意味を失くしていくようになるのだろうか…
○立ち止まることも戦略
起業などしなくてもいいのです。
ニートでもいいわけです。
みんなこぞって就活するのは不安を解消したいからです。ニートはエネルギーを温存しておく冬眠の戦略です。
少しニートへ甘すぎ、無責任すぎる意見だが就活についてはその通りかな。
本当は就職なんてしたくはない。
でも不安を解消するために就活をしていた気がしますね。
だからって新卒捨てて豊かな親世代を頼るのは早計だけどね…
○ハーバードは教育で儲けていない
ハーバードやオックスフォードは地主として儲けている。
優秀な人材を集め、輩出する。
街全体の価値が上がり、人が集まってくる。
そして大学は不動産収益を上げるという仕組みは初めて知りました。
授業料そのものではなくそれ以外で儲ける仕組みがあったとは…
他にも原材料を提供してもらいその提供先にお弁当を安価で売る仕組み。
ベッドだけ5つ星。ただしその他は有料オプションのホテルなど
こういう商品以外で収益を上げる仕組みが
いくつも紹介されていて勉強になりました。
○やりたいこと1つの裏に10のやりたくないこと
どうしてもコレばっかりは真理。
ただどこを我慢してどこを外部に任せるのかだね。
やりたいことの裏にうんざりして挫折しないことが肝心か(・◇・)
○総評
Bランク
結構、経営学的な内容で面白かった。
社会制度は疲弊しているのにハッキリしたシステムが見えていない。
そんな時代にどう生きるのか、どうシステムを考えるのか…
社会のパラダイムが変わりつつある時代なので、
読んでいて少しワクワクする部分は多数ありました。
だが好きで食べていくについては、
結局、何とかなるよ!のぶん投げも多い。
あとニートOKと言いつつも、20代は社会に出とけという。
主張には共感できるのだが、少しコロコロと意見を変えすぎな気がした。
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