ぐっちーさんの日本経済入門
○MYベストシーン
日本のリビングコストは高い。
アメリカでは250円のランチ代範囲で食べられる物が無数にある。
前作のなぜ日本経済は最強と言われるのかで有名なぐっちーさん。
欧米の金融機関勤務などの経歴があり、有料メルマガで経済のお話をしている方。
僕も就職活動前に経済の勉強として前作買って読んでいました。
円高の不況な状態で就活と不安に思っていましたが、
円高は日本経済に対しての信用の証など
悲観な考えを吹き飛ばして貰えた一冊でした。
そして本書はぐっちーさんの二冊目の著作。
日本経済入門と初心者向けかなと思ったら…
前作の方が分かりやすいな(゜∇゜)
今作はメルマガや雑誌記事、公演などの内容をまとめたモノ。
(書き下ろしも数点あるんだけどね)
せっかく2013年春の発行なのに情報が古かったりする。
それと章ごとにアメリカ経済、中国経済などまとめてはいるけど、
ブログのカテゴリー分けしただけで章として一貫性がない。
ただ記事をぶち込んだだけという印象…
前作から数ヶ月で発売してるから仕方ないけどね…
やはり前作のほうが本として手の込んだ仕上がりだったと感じる
正直、前作の方が読みやすくお勧めだなと感じました。
しかし、内容としては新たな発見や考え方の共感ポイントはいくつもあります。
有り余る供給力で世界中で需要の極小化が起こっている。
供給能力が過剰なためにあっというまに価格破壊が起こる。しかし価格が下がったからといって需要が回復するとは言えない。
需要の多様性(ロングテール)は終わった。
一つの需要が何百万人も欲しがるようなモノはもう生まれない。
経済学などで学ぶ需要と供給の図。
しかし価格が下がっても必要ないものなら商品は陳腐化していく。
そんな考え方が投資の世界にも広がっている。
IT化によるアウトソーシングや安価な人件費はもちろんだけど、
世界経済は極小化に進むはなるほどな考え方。
スマホとPCがあればオフィスもいらない。
ノマドが流行している現象。
逆に大したお金もいらずに企業を起こす可能性がでてきた。
まぁ、起業のチャンスは広がっているけど、生き残るの大変なんだけどね 笑
ノマドなんかが急に流行ったのにも納得です。
またアメリカが失業者率に拘る理由も新たな発見でした。
現金があればどんどん新たな設備投資に回す時代でなくなった。
人など雇わず自社株を買い増しする。
それで株価が良くなり景気が良くなったように見せかけているだけ。
日本はアメリカ国債保有高No1の国。
そんな共同体となっているアメリカの情報が日本にはぜんぜん流れていない。
流れた情報もマスコミがよく分からないで騒いでいるだけ。
情報を正しく読むのは難しいなと感じさせてくれる一冊(´Д⊂ヽ
自己の財産を守るのがこんなに難しいのか…
ぼけーっとしてられない時代だよ…
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